読書感想 中原中也「山羊の歌」より【サーカス】を読んだ感想! 【サ-カス】幾時代かがありまして 茶色い戦争ありました幾時代かがありまして 冬は疾風(しつぷう)吹きました幾時代かがありまして 今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)り 今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)... 2021.07.13 読書感想
読書感想 宮沢賢治「春と修羅」より【冬と銀河ステ-ション】を読んだ感想! 【冬と銀河ステ-ション】そらにはちりのやうに小鳥がとびかげろふや青いギルシヤ文字はせはしく野はらの雪に燃えます。パツセン大街道のひのきからは凍(こほ)つたしづくが燦々(さんさん)と降り銀河ステ-ションの遠方シグナルもけさはまつ赤(か)に澱(... 2021.07.06 読書感想
読書感想 金子光春【女たちへのエレジ-】より【洗面器】を読んだ感想! 【洗面器】(僕は長年のあひだ、洗面器といふうつはは、僕たちが顔や手を洗ふのに湯、水を入れるものばかリ思つてゐた。ところが、ジヤワ人たちは、それに羊(カンピン)や魚(イカン)や、鶏、果実などを煮込んだカレ-汁をなみなみとたたえて、花咲く合歓木... 2021.06.28 読書感想
読書感想 井伏鱒二「厄除け詩集」より【勧酒】を、読んだ感想 若いころは、「さよならだけが人生だ」この言葉に酔っていた自分がいました。ブログを書くにあたって【勧酒】(かんしゅ)は、中国唐代の詩人「于武陵」(うぶりょう)の訳詩だと知りました。【勧酒】(于武陵)中国唐代の詩人勘君金屈 君に勧(すす... 2021.06.22 読書感想
読書感想 寺山修司【寺山修司少女詩集】より、読んだ感想! 一ばんみじかい序情詩なみだはにんげんのつくることができる一ばん小さな海ですつきよのうみにいちまいのてがみをながしてやりましたつきのひかりにてらされててがみはあおくなるでしょうひとがさかなとよぶものはみんなだれかのてがみです《私の感想》~とて... 2021.06.08 読書感想
読書感想 室生犀星(むろう さいせい)【昨日いらつしつて下さい】より、読んだ感想! 【昨日いらつしつて下さい】きのふ いらつしつてください。きのふの今ごろいらつしてください。そして昨日の顔にお逢(あ)ひください、わたくしは何時(いつ)も昨日の中にいますから。きのふのいまごろなら、あなたは何でもお出来になつた筈(はず)です。... 2021.06.01 読書感想
読書感想 井伏鱒二【厄除け詩集】より逸題を、読んだ感想 〈逸題〉今宵は仲秋名月初恋を偲ぶ夜われら万障くりあはせよしの屋で独り酒を飲む春さん蛸(たこ)のぶつ切りをくれえそれも塩でくれえ酒はあついのがよいそれから枝豆を一皿ああ 蛸のぶつ切りは臍(へそ)みたいだわれら先づ腰かけに座りなほし静かに酒をつ... 2021.05.18 読書感想
読書感想 【山椒大夫】森鴎外を、読んだ感想! ~【山椒大夫】は、《安寿と厨子王》絵本で、幼い頃読んだ記憶が蘇みがえりました。~~低学年だったと思います。~~私にとっては、とても衝撃的で、安寿と、厨子王が、何でこんなに酷い目にあうのと、泣いてしまったことを思い出しました。~~姉弟が奴隷の... 2021.05.07 読書感想
読書感想 【張込み】松本清張を、読んだ感想! ~【張込み】は、昭和30年12月(小説新潮)に 掲載されました。~~【張込み】は、推理小説の部類に入りますが、ごく平凡などこにでも~いるような人物です。~~平凡な人間の気持ち・言動が、平凡でないような描き方で 迫ってきます。~《あらすじ》東... 2021.04.24 読書感想
読書感想 【魔術】芥川龍之介を、読んだ感想! ~【魔術】は、一九二〇年一月一日発行の雑誌「赤い鳥」に発表されました。「蜘蛛の糸」(一九一八)「犬と笛」(一九一九)に続く三作目の童話です。~~芥川龍之介らしい、人間のエゴイズム(欲)に対しての小説です。~《あらすじ》ある時雨(しぐれ)の降... 2021.04.19 読書感想