井伏鱒二「厄除け詩集」より【勧酒】を、読んだ感想

   

若いころは、

「さよならだけが人生だ」

この言葉に酔っていた自分がいました。

ブログを書くにあたって

【勧酒】(かんしゅ)は、

中国唐代の詩人「于武陵」(うぶりょう)の訳詩だと知りました。

【勧酒】(于武陵)中国唐代の詩人

勘君金屈     君に勧(すす)む金屈巵(きんつくし)

満酌不須辞   (まんしゃくじ)するを(もち)いず

花発多風雨   (はなひらけばふううおおし)

人生足別離   (じんせいべつりたる) 

✫金屈巵(とってがついた黄金の大型の杯)

✫満酌(杯になみなみと酒をつぐこと)

✫不須辞(辞退する必要はない)

✫足(多い)

井伏鱒二

勧酒

コノサカヅキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトヘモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

(于武陵【勧酒】訳詩)

《私の感想》

~お酒が大好きな私~

~わかるナア。この気持ち。~

~親しい友人と酒を飲み話し~

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

~人生は、長いようで「アッ」と言う間~

~この時を、今を、大切に楽しく語らい飲もうと~

~言う場面が浮かびます。~

人生足別離   (じんせいべつりたる) 

~人生には、必ず別れが訪れます。~

~全てに永遠はないと思います。~

~今を、大切にと言うことだと思います。~

井伏鱒二(1898~1993)

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