寺山修司【寺山修司少女詩集】より、読んだ感想!

一ばんみじかい序情詩

なみだは

にんげんのつくることができる

一ばん小さな

海です

つきよのうみに

いちまいの

てがみをながして

やりました

つきのひかりに

てらされて

てがみはあおく

なるでしょう

ひとがさかなと

よぶものは

みんなだれかの

てがみです

《私の感想》

~とても、シンプルな詩です。~

なみだは

にんげんのつくることができる

一ばん小さな

海です

~にんげんの(なみだ)が、いちばん小さな海~ ~思いや、感情を、すべて現しています。~   ~なみだが少し(ショッパイ)のは、にんげんが海から 誕生したのかもと思います。~   ~怒り、悲しみ、喜び、感情が高ぶった時に涙がでます。~ ~涙は、にんげんだけがもっている、小さな海です。~   ~アンデルセンの言葉にも、 (涙は人間がつくるいちばん小さな海)と言う 言葉があります。~   ~1960年~1970年頃は、寺山修司の(少女詩集)が ブームで夢中になった頃が懐かしくなりました。~   ~猫・花・などの詩集が、 キラキラ輝いて言葉に酔っていた自分が愛おしいです。~  

寺山 修司(てらやま しゅうじ) (1936~1983)  

  昭和42年、演劇実験室で「天井桟敷(さじき)」を決成。 「青森県のせむし男」、「大山デブコの犯罪」、「毛皮のマリ-」などを公演しました。  

  同年、評論集「書を捨てよ 町へ出よう」を刊行。 劇作家・詩人・歌人・競馬評論家として活躍しました。 昭和45年には、千葉てつやの 漫画「あしたのジョ-」の登場人物 力石 徹(りきいし とおる)の葬儀にあたり、葬儀委員長を務めました。  

  パリで天井桟敷の最後の海外公演 「奴婢訓(ぬひくん)」が上演されました。 昭和58年5月4日、敗血病により47歳で死去。    

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