読書感想

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『舞茸』【今昔ものがたり】杉浦 明平を読んだ感想!

【今昔ものがたり】は、もともと11世紀後半に、古くから日本に伝えられている、あちこちの民話を集めて編纂(へんさん)されたもので、実際に誰が行ったことなのかは、はっきりしていません。ようするに、日本におけるグリム童話のようなものです。「舞茸」...
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【今昔ものがたり】「干し魚を売る女」杉浦明平を、読んだ感想!

【今昔ものがたり】は、平安時代に末期に作られた説話集です。上は貴族・高僧から、下は盗人下人まで様々な職業や地位の人々が登場します。この頃、台頭してきた武士たちの姿も鮮明に描かれています。どれも(今は昔)と語り出されていますが、昔も今も変わら...
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【複製】ホラ-短編衆集【八月の暑さのなかで】W・F・ハーヴィ―を読んだ感想!

ホラ-短編集です。ホラ-というよりも、奇妙な物語です。主人公の画家が、石工の刻んだ墓石の文字を読んで、はっとする。こうだから怖いんだといいきれない怖さが迫ってきます。読み終わると奇妙な気分に浸れます。《あらすじ》わたしの名前は、ジェイムズ・...
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原典【日本昔ばなし】「手なし娘」由良弥生を、読んだ感想!

誰の心の奥底にもある、残忍性と禁断―。それは理性の力でどんなに蓋(ふた)をしようとしても、隙間(すきま)から漏(も)れ出し、生き延びてしまう.....。昔ばなしに隠された「意外な真実」日本の昔ばなしに,しばしば登場する子殺しや子捨て、それに...
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【兵士のハーモニカ】ジャンニ・ロダ-リを、読んだ感想!

【兵士のハーモニカ】童話です。大人が読んでも、充分楽しめます。兵士が手にしたハーモニカには、人の心を穏やかにし、争いごとをおさめる不思議な力がありました。《あらすじ》昔あるところに一人の兵士がいました。戦場から家に帰る途中、兵士は考えごとを...
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【ちびくろさんぼのおはなし】へれん・ば-なまんを、読んだ感想!

幼い頃、【ちびくろさんぼのおはなし】を、読んで虎たちは木の周りをぐるぐる回っているうちに、溶けてバ-タ-になってしまいます。この場面がとても大好きででした。【ちびくろさんぼ】と言う言葉の響きも可愛らしくって、大好きでした。でも、一時期黒人権...
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【イワンのばか】を読んだ感想!

【イワンのばか】ロシアの文豪トルストイの名作。ロシア民話。子供向けの創作民話。物語は単純です。強欲な兄や悪魔の誘惑に負けずに、地道に自らの体と手を使って生活するイワンの物語です。大人になって読んでみて、格差のある社会に生きている私たちにトル...
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私の好きな歴史の人物【聖徳太子】について!

私が、幼い頃、近所のお姉さんが【聖徳太子】は「10人が話すことを一度に聞くことができるの」と、教えてくれたことが切掛けで興味を持ちました。【聖徳太子】については、古くから人々の信仰があつく、多くの伝説的な物語も加わったため史実と区別できない...
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【親鸞】五木寛之を、読んだ感想!

久しぶりに五木寛之【親鸞】の本を読んでみようと思いました。はじめて読んだのは、10年以上前になります。宗教が、テ-マの本は読みにくいと言う先入観がありましたが娯楽性がとても強くグイグイと引き込まれてしまい(アッ)という間に読めてしまいます。...
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刑事コロンボ【別れのワイン】をテレビで観ての感想!

日本初回放送:1974年の作品。ケーブルテレビで、改めて【刑事コロンボ《別れのワイン》】を観て何とも言えない心に沁みる、味わい深い作品でした。コロンボ・ファンの私は最後の結末には、言葉では表せない切ない思い人生の味わい深さを感じさせられまし...