【星の王子さま】と出会ったのは小学4年生の頃でした。
あの頃の私は、挿絵が可愛い!「読んでみたい!」本当に単純な動機でした。
【星の王子さま】は「ファンタジ-」小説で、私は夢・空想が大好きな小学生でした。
でも、小学4年生の私には奥深い気持ち、心の心理などは理解出来ませんでした。
今、改めて【星の王子さま】を再読し、子供から大人まで、出来れば大人になって読むと色々な角度から、物事を捉える事が出来ると感じてしまいました。

この物語の内容は、サハラ砂漠に不時着した主人公・パイロット「僕」が何とか無事に生還し、6年後にその時出合った【星の王子さま】との事などの、「回想」の話です。
6年前のある日、僕の操縦する飛行機が故障して砂漠の砂地で眠っていると、夜明け頃、目の覚めるような金色の髪をした王子さまがいました。
「ね・・・・・・ヒツジの絵をかいて!」という王子さまの頼みから2人の話が始まります。
僕は、なんどもなんども、ヒツジの絵を書き直しさせられます。
僕は、我慢しきれなくなって大雑把に箱だけの絵を書いて「こいつぁ箱だよ。あんたのほしいヒツジ、その中にいるよ。」と言いました。
王子さまは、満足そうに「うん、こんなのが、ぼく、ほしくってたまらなかったんだ。」これが、僕と王子さまとの出会いでした。
僕は王子さまと話をするうち、どこかの小さな星から来た事を知りました。
王子さまは美しい「1輪のバラ」を、本気で愛し一生懸命世話をしましたが、バラは花が咲いた途端、美しさを鼻にかけ我が儘を言って王子さまを苦しめます。
王子さまはその星を飛び出し旅に出ます。
さまざまな星を訪れ「王様」の星、「うぬぼれや」の星、「酔っぱらい」の星、「ビジネスマン」の星、「点灯夫」の星、「地理学者」の星、最後にたどり着いたのが僕のいる「地球」でした。
【星の王子さま】を読み終え、色々なタイプの星は私達人間であって、極端に性格が違う人間はどこかが偏っていると思いました。
とても印象に残ったのは自分の星に残してきた「一輪のバラの関係」を、王子さまが気がついた事です。
綺麗なバラが5千本も咲いている場所にいても、自分の星にあるたった「1輪のバラがどんなに愛しいもの!」という事を分かった事です。
「心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目にみえないんだよ!」
キツネのこの言葉は、私の心に強く突き刺さりました。
もの事の表面だけを見て判断するのではなく、その裏に隠された思い、意図を確りと、くみ取る人になりたいと痛感しました。
想像力、愛情、人を思う心「目に見えない、形のないものの大切さ!」
再読して【星の王子さま】は私の心の糧となる本でした。
コメント