
【老人と海】は 《ピュ-リッツァ-賞》 《フイクション部門》を、受賞し
さらには文学者として最高峰の名誉であるノーベル文学賞を受賞するなど
ヘミングウェイの代表作である。

作品解説
1951年アメリカ作家 ア-ネスト・ヘミングウェイによる、中編小説。
1951年に書かれ、1952年に出版された世界的なベストセラ-。
1954年にノ-ベル文学賞受賞した作品。
この作品は、ヘミングウェイが《陽はまた昇る》 《誰がために鐘は鳴る》など名声を確立していた
晩年に描かれた物語です。
~ノーベル文学賞受賞作を、読むのは、(どんなすごい物語なんだろう!)と
硬く難しい文章だと思っていました。
でも、とても読みやすく、派手な仕掛けがあるわけでもなく、物語としての流れもあり、淡々と描かれています。~
《あらすじ》
キュ-バの海辺の丸木小屋に住む熟練の老漁師サンチャゴは、一匹も釣れない日が84日間も続き
長い不魚に気が滅入っていた。

少年は、老漁師サンチャゴをとても慕っていた。
常に、誇りに思い、いつも老漁師サンチャゴに仕えていた。
老漁師サンチャゴは、85日目に一人で小舟に乗りハバナの海岸を離れ海原へとこぎだしていた。
もう、海岸線は見えなくなっていた。
かなり沖にでて鰹やびんなが群がっている辺りに網を下ろし、異なる深さに四つの餌を下した。
やがて、一匹が仕掛けにかかった。
恐るべき想像を絶する巨大カジキマグロがかかった。

老漁師サンチャゴは数日間、死に物狂いで挌闘し、何とか勝ち取り、
巨大なカジキマグロを舟の脇にくくりつけた。
陸に向かう途中、血で真っ赤に染まった海面に鮫の襲撃が起こった。
舟の脇に、くくりつけた巨大カジキマグロはみるみるうちに食いちぎられてゆく・・・・・。
荒波の中、戦い抜いた老漁師サンチャゴ。、
自然の強敵を、老漁師サンチャゴはどう乗り越え
打ち勝つていくのだろうか・・・・・。
~自然の驚異、カジキマグロとの長時間の挌闘の末、勝ち得たが、鮫の群れが襲いかかり
勇敢に闘う老漁師サンチャゴを描いた【老人と海】
そして、老漁師サンチャゴと少年の深い絆と友情!
物語は自然の驚異と勇敢に闘う老漁師サンチャイゴと、
そして、少年との絆と友情の物語に出来上がっている。~

~老漁師サンチャゴが、
《自分を理解してくれている人がいることは心に沁みるほどありがたい!》と
小舟の中でしみじみ思った。
老漁師サンチャゴが、少年のことを、
《あの子がいたらなあ》と思う!~

~《だれか話し相手がいるということはどんなに楽しいことかがはじめて分かった。
自分自身や海に向かっておしゃべりするよりはずっといい。》
鮫との戦いで力尽きそうになりながら、老漁師サンチャゴはやっとの思いで陸にたどり着いた。
そして小屋に戻り、古新聞紙が敷いてあるベッドに横になって眠りに落ちた。
少年は小屋を訪れて、寝息に耳を傾けたが両手は血まみれになっていた。
それを見て、少年は声をたてて泣いた。
目が覚めた、老漁師サンチャゴは少年に「おまえがいなくて寂しかったよ。」と、
しみじみ言うと、少年は又泣いた、私も胸が詰まった。~

~ラストは、老漁師サンチャゴがライオンの夢を見ていた、ところで終わる。
老漁師サンチャゴは若かりし頃
アフリカで見たライオンのことを
常に、思っていて、ライオンの夢を見る。~
老漁師サンチャゴに関するかぎり、何もかも古かった。
ただ眼だけがちがう。
それは海と同じ色をたたえ、不屈な生気をみなぎらせていた。
~ここが、私は老漁師サンチャゴの全てを表現している言葉だと思った。~
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