
~【坊っちゃん】学生の頃読みました。
一本気の性格と、あだ名が面白く印象に残ってます。
長編なので、お盆休みを利用して、再読をしました。~

~四国の小さな町に赴任した江戸っ子中学教師が、
鼻持ちならない田舎教師たちを相手に奮闘する【坊っちゃん】は、
かつて夏目漱石が教鞭をとった、愛媛県尋常中学時代の出来事を
モチ-フにした痛快ユ-モア小説です。~
~【坊っちゃん】というのは、
もともと箱入り息子を指す俗用後でもあり
《世間知らずの男の子》を言う時に使われます。~
~長編です。(主な登場人物です。)
本を、読む時の参考にして下さい。~

~【坊っちゃん】登場人物(あだ名)
✫≪主人公≫「坊っちゃん」(竹を割ったような性格)
✫≪清≫坊っちゃんの事は、全て認めてくれる「女中」(婆や)(明治維新で落ちぶれた身分のある家の出)
✫≪赤シャツ≫赴任した中学の「教頭」(学校で唯一帝大卒のエリ-ト文学士)(陰湿な性格)
✫≪野だいこ≫赴任した中学の「美術教師」(赤シャツの腰ぎんちゃく)
✫≪山嵐≫赴任した中学の「数学教師」(正義感が強く誠実な性格)(生徒からの信頼が厚い教師)
✫≪うらなり君≫赴任した中学の「英語教師」((坊っちゃん)が尊敬している人格者)(マドンナの元婚約者)(お人よしで消極的な性格)
✫≪狸≫赴任した学校の「校長」(優柔不断な性格)(地位と権力だけを持ち合わせている)
✫≪マドンナ≫学校一美人であって、気品のある「令嬢」(うらなり君の元婚約者にも関わらず赤シャツと交際して浮気好きな一面もある)

《かなり簡単な、あらすじです。》
主人公の【坊っちゃん】は、もと旗本の家系の江戸っ子です。
時代は、明治維新の直後です。
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしています。
そして事件ばっかり起こしています。
小学生の同級生の一人が冗談に「いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。
弱虫や~い。」とはやしたのです。
それが、悔しくって学校の二階から飛び降りたことがあります。
また、こんな事もありました。
親類から西洋製のナイフを貰って、綺麗な刃を日にかざして友達に見せていたら、
一人が「光る事は光るが切れそうもない。」と言われました。
【坊っちゃん】は、「切れぬ事があるか、何でも切って見せる。」と、受け合います。
【坊っちゃん】は、「何だ指位この通りだ。」と、ナイフに切り込みました。
このほかにも、いたらずらは大分やりました。

いたずらが、過ぎるので両親にはかわいがれませんでした。
お父さんは、【坊っちゃん】を見るたびに
「こいつは、どうせろくなものにならない。」と言います。
お母さんは、兄ばかり、えこひいきをしていました。
お兄さんは【坊っちゃん】に言わせれば、
「やに色が白くって、芝居の真似をして女形になるのが好きだった。」との事。
お母さんは、「乱暴で乱暴で行く先が案じられる。」と、
【坊っちゃん】の事を、言いました。

そんな【坊っちゃん】を温かく見守り支えてくれたのが、女中(婆や)の清です。
女中(婆や)清は、【坊っちゃん】を「あなたは真っすぐでよい御気性だ。」と、
よく誉めてくれました。
両親を亡くした【坊っちゃん】は、成長し女中(婆や)清と離れて、
四国松山の中学校に数学の教師として赴任します。
しかし、一本気で無鉄砲に育ってきた【坊っちゃん】にとって、
四国松山という田舎での生活は非常に不満が多く、
生徒も、同僚教師《山嵐》とも衝突します。
さまざまなトラブル、出来事に遭う【坊っちゃん】です。

最後は、同僚 《うらなり君》 の婚約者 《マドンナ》 を奪おうとした。
教頭《赤シャツ》 に 《山嵐》と、【坊っちゃん】で私的制裁を下します。
この事件で四国松山に嫌気がさし、女中(婆や)清のいる東京に、
一目散に自分の下宿にも寄らず鞄を提げたまま、女中(婆や)清がいる所に飛び込んで行きました。
女中(婆や)清は「あら、【坊っちゃん】、よくもまぁ、早く帰って来て下さった。」と、
涙をぽたぽた落としました。
【坊っちゃん】も、余りに嬉しかったから、
「もう田舎へは行かない、東京で女中(婆や)清と家を持つんだ。」といいました。
東京では教師ではなく、ある人の周旋で街鉄の技手になりました。
女中(婆や)清は、玄関付きの家でなくっても至極満足の様子であったが、
気の毒な事に今年の二月肺炎にかかって死んでしまいました。
『【坊っちゃん】のお寺に埋めて下さい。』との事で、日向の養源寺にあります。

≪私の感想≫
~【坊っちゃん】の作品が出版された頃の背景は、明治維新から
少し過ぎた文明開化の頃です。~
~丁度異国の流行が入ってきた時代です。~
~弱い者は、強い者の参加に入り、保身をはかる≪世渡り上手≫が
【坊っちゃん】の小説でいっているように感じました。~
~(世渡り上手)赤シャツ・野だいこ~
~歯切れのいい文章は、昔、読んだのと同じで、 読んでいて楽しくなりました。~
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